古典ギリシャ語

ギリシャ語は非常に古くから文献や記録を残し、最も長く歴史をたどることのできる言語です。ラテン語と類似する点も多くありますが、特に近縁関係があるわけではありません。最古の言語資料は、ミュケーナイ時代のクレータ島のクノッソス宮殿跡やギリシャ本土の遺跡から出土した粘土板文書で、紀元前14~13世紀のものです。アルファベットが生まれたのは、紀元前9世紀頃。紀元前8世紀にはホメーロスの二大叙事詩が成立しています。
紀元前4世紀の終わり頃までギリシャ各地のポリスは独自の方言を持ち、アルファベットも独自の形のものをそれぞれが使用していたことがわかっています。そののち、アッティカ地方のアテーナイがギリシャの中心として栄えたため、アッティカ方言が主要な一を占めることになりました。歴史家トゥキューディデースや哲学者プラトーンなどがアッティカ方言を用いて作品を書き、そうしてアッティカ方言を基にしてギリシャ文語が完成され、今日、これが古典ギリシャ語と呼ばれています。

主な使用地域

この言語の特徴(文字・発音・文法)

ギリシャ語のアルファベットは、紀元前9世紀頃フェニキア文字を借用して成立したと考えられています。ギリシャ語アルファベットは後にラテン文字を生んで、広くヨーロッパの言語を表記することに使われていきます。また、古代には大文字しかありませんでした。

はじめて学ぶ方へ

古典ギリシャ語は叙事詩、叙情詩、悲劇、歴史、哲学、科学などさまざまな分野で優れた作品をその時代に生み出し、人類の文化を豊かなものにしてきました。古典ギリシャ語の学習に王道はありません。語形変化の複雑さ、文章法の多様性、時代ごと地方ごとに違う方言、乗り越えるべきものがたくさんあります。が、その困難を克服し、作品を生み出した作者と時代の精神を直に味わう喜びと満足は、非常に大きいものです。
古典ギリシャ語はあらゆる西欧文化の源泉であり多大な影響を与えてきたものなので、習得すれば、現在でもさまざまな分野で使われる言葉の語源を知ることにもつながり、その背景の理解が深まります。

その他

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