ラテン語

ラテン語はインド・ヨーロッパ語族に属し、その中のイタリック語派に分類されています。紀元前1000年頃、今のテーヴェレ川の南、ラティウム地方に定住し、川岸に後にローマとなる町を築いた人々がいました。それがラティーニー(Latini)と呼ばれ、彼らが話していた言語がラテン語です。
ラテン語は元来、一地方の言語でしかありませんでした。しかしローマが急速に勢力を伸ばし領土を拡大するに伴って、ラテン語も広がっていきました。が、西ローマ帝国の滅亡とともにラテン語の歴史も一応の終結を迎えます。しかしローマ帝国の遺産として学問、行政、法律などの言語として重要な役割を担い、またキリスト教との結びつきでキリスト教文化を支える言語でもあり続けました。
また帝国崩壊後には各地で独自の変容をとげ、その結果、フランス語・イタリア語・スペイン語・ポルトガル語・ルーマニア語などのロマンス諸語が生み出されることになりました。
ラテン語は現在でも、学術用語や解剖学用語に生きています。

主な使用地域


ラテン語がもっとも広まっていたのは3世紀ころで、現在の西ヨーロッパを中心に地中海世界全体までかなり広い範囲で公用語として用いられました。
現在、公用語としているのは、バチカン市国のみです。これは、ラテン語がカトリック教会の正式な公用語に採用されているためです。

この言語の特徴(文字・発音・文法)

ラテン文字を使っています。古典ラテン語の時代は大文字しかなく、小文字が一般に使われるようになったのは中世に入ってからです。ラテン語は、インド・ヨーロッパ語族本来の屈折語の特徴をよく示しています。インド・ヨーロッパ祖語の形態を保存した古風な言語といえます。 名詞の格変化は5種類、動詞には4種類の活用があります。

はじめて学ぶ方へ

現代の西ヨーロッパ諸言語や、またその地方の文化を理解する上で重要な鍵となるのがラテン語です。 朝日カルチャーセンター・朝日JTB交流文化塾では、毎年ラテン語の入門クラスを用意しております。1年間で基礎文法を学び、2年目からは講読のクラスに移ります。2009年講読しているのは、タキトゥス「ガリア戦記」、アウグスティヌス「告白」などです。

その他

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